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ナーべQ




ホームステイの生活は割と毎日同じことの繰り返しだった


朝起きて、朝食を摂り、馬に餌をやり、らくだの乳を搾り
羊やヤギに餌をやり、子羊や、子ヤギにお乳をあげる



ちょっと休憩したりお昼を食べたりして
そんで羊、ヤギやらくだを井戸まで連れてって水をあげる




そのあとは放牧

日が暮れる頃に帰ってきて

夜はTVを見て9時くらいに夕食を食べて、10頃寝る





だいたいそんな感じだった





仕事は手伝わしてもらうこともあったけど
見ていることが多かった


言葉の壁もあって仕事を教わるっていうことは少なかったし
たまに頼まれる仕事も単純なものが多かった






ホームステイをして20日くらいした経った時に
このまま同じ事を繰り返してモンゴルを去るのはちょっともったいないって、



せっかく来たんやからなんかちょっと思い出に残るようなことをしたいなって思った











その時僕は”ナーべQ”のことを思い出した






何年か前の12月30日のくそ寒い時、それも夜に
グラサンズの4人で川原で”ナーべQ”をやった
(ナーべQは鍋とBBQを同時にやること)



その時の気温は多分普通に0℃くらいでめちゃめちゃ寒かった




でも

「ちょっとくらい無茶苦茶した方がおもしろいやん!?」

みたいな提案が尚吾からあって、決行された






その時は相当寒くて鼻水ダラダラやったし
夕方から夜にかけてやったもんで暗くて何かと不便やったし
何でこんな時にナーべQなんてしなかんのやよって
尚吾バカやら!?って思ったけど



熱っつ熱の鍋とBBQはすごいうまかったし
めちゃ寒いときに無茶したっていうことが強烈に記憶に残っている





思い出は自分で創るもんや!そういうことをここでもやろう!って

いい思い出になるように、強烈な印象が残るようにちょっとくらい無茶なことしようって思った








で、考えてみた



いろいろと。






無茶で過酷でおもしろいことはないか。





でもいい案が浮かばなかった











次の日、目を覚ますとお母さんに

「おはよう。IG、今日はすごく天気がいいよ」


って言われた




外に出てみると
雲ひとつない晴天やった



その空を見てゴビ砂漠を歩こうって思った







前に迷子になって怖い思いをしたことがあったから
歩くっていうのはどうかと思ってたけど

らくだについていけば大丈夫だと思って歩くことにした





らくだは朝乳搾りが終わると井戸に行って水を飲んで
そのあとは自分達で餌を求めて勝手に歩いていく

10何キロとか20キロくらい先まで歩いていって
自分達の食べる食料を見つけたらそこで食事をする

夕方5時とか6時になるとションコーがバイクで
らくだのとこまで行って、らくだを先導して連れて帰ってくる。



大体そんな感じになっていたので
らくだの放牧についていって
夕方になったらションコーのバイクに乗って帰れば

迷子にもならんし
らくだが居れば心細くもないし


別に無茶でも過酷でもないかもしれんけど
ゴビ砂漠を8時間ぐらい歩いたらいい思い出になりそうやなって思った



問題は過保護に僕を扱う家の人がウンと言ってくれるか
だったけど
聞いてみたらあっさりOKだった





外はちょっと風があったから
寒いかもしれん


お昼食べれんからお腹すくかもしれん


ただただ同じ景色の中を歩くなんて退屈なだけかもしれん

8時間も歩いたらえらいかもしれん


あーこんなことしんけりゃよかった
って後悔するくらいするかもしれん



でも後悔するくらいの方がおもしろそうやって思った





後悔するくらいきつかったらいいな





なんかちょっと趣旨が変な気がするけど
こうして僕の

「らくだと歩く!ゴビ砂漠8時間ハイキング」

が敢行された








らくだは井戸で水を飲んだあと、誰に指図されるわけでもないのに
みんな南の方に向かっていった




どうやってコミュニケーションとったるのか知らんけど
ちゃんと統率されてみんな同じ方に向かっていた




僕は水やりを終えてゲルに戻ろうとするお父さんに
サヨナラを言い、最後尾を行くらくだと一緒に歩きだした




風はちょっとあったけど
念入りにフル装備をしてきたの寒くはなかった





らくだに近づくと
らくだは僕を嫌がって離れていくので
らくだから離れて歩いた










当然だけどやっぱり歩いても歩いても見えるのは砂漠だった



パラレル西遊記に出てくる三蔵法師は砂漠を歩いとったけど
天竺ってどこか知らんけど
インドやったかパキスタンやったかトルコやったかイスラム圏の辺やったか忘れたけど
こんなところを永遠と何百キロも何千キロも歩いたなんて大変やったやろうな




って思ったり

音楽を聴いたり

妄想に浸ったりしながら黙々と歩いた








自分1人だったら
迷子にならんようにこの似通った景色を覚えようと必死になっていたと
思うし心細かったとも思うけど

らくだが20頭くらいいたので安心して歩けた




途中から砂漠に木の枝みたいなのが生えてて
らくだたちはそれを食べながら歩いてた


僕は草が生えてるところまで行って
そこに着いたらそこでゆっくり食事に専念するんかと思ってたけど違ってた




まぁらくだが8時間歩き続けるんなら
僕も歩き続けようって思った















2時間くらい歩いた頃
後ろから1台のバイクが近づいてきた

僕は知らん人で訳分からんモンゴル語で話し掛けられたらどうしよう
って思ってちょっと緊張していたけど、バイクに乗ってきた人物はお父さんだった


で、お父さんに

「IG、乗れよ」


って言われた


「え?なんで?僕が乗るの?」


って聞くとお父さんはうなずいて

「寒いから帰るぞ」


って言った




乗らないよ。まだ2時間しか歩いてないもん。
別に寒くないし。寒くてもいいし。まだ全然きつい思いしてないもん!




って言いたかったけど
家の人に心配かけてまで続けても仕方ないかなって思って
大人しくいう事を聞いてバイクの後ろに乗った





僕の「らくだと歩く!ゴビ砂漠8時間ハイキング」は
全然きつくなる前の楽しい散歩で終わってしまった





でも僕的には今回みたいな試みはよかったと思う





海外を旅していて
いつもは目まぐるしく変わる環境に対応していくのが精一杯で
なんとなく「受身」になってることが多かった



だから今回の思いつきはよかったと思うし、
今後も時には自分できついイベントを創って
強烈にきつい思いをしていい思い出を作っていけたらなって思う









せっかく海外に来てるんだから。

いや、場所は関係ないな



せっかく生きてるんだから。




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