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さらば

4月30









超眠たそうな目をこすりながら、尚吾が駅まで見送りに来てくれた





尚吾とは東京生活1年ちょい、ワンルームに一緒に住んでいた
オーストラリアに行ってからも同じ部屋に住み、
旅に出てからもずっと一緒だった


そんな尚吾と次いつ会えるか分からん別れを控えた僕は
めずらしく別れ際にそれを実感していた



自分では納得しとるやろうけど
尚吾だって旅続けたいやろうにな・・・
みたいな思いが駆け巡り感傷的になっていたと思う



「尚吾、ガンバレよ」



そういう場面に弱い僕はカッコいい台詞を言うこともできず
ありきたりの一行を言うことしかできなかった


なにをどう頑張るんやよ!?
お前(俺自身)がもっと頑張れよって感じだね。





乗客でパンパンになった電車に乗り込み、走り出してからも
尚吾は手を振ってくれていた



そんな感じで尚吾と別れた


まぁ一生の別れじゃねーし、次に会うのもきっとあっという間やよな!?













バンコクに向かうこの電車は、電車を降りる階段のとこまで
乗客が溢れている状態で、とてもとても座れそうになかった

15キロのバックパックは下ろせたものの、5キロ以上あるデイパックを背負ったまま、
バンコクまで2時間「立ち」とかマジで無理!!って思いながら
次々に襲ってくる吐き気と暑さ気持ち悪さと闘っていたけど、
運良く席が空いていたので座ることができた


前日2時間くらいしか寝てなかった僕は
バンコクに着き、隣のおばちゃんに肩をつつかれるまで激しく眠った






フアランポーン駅に着くと、りんちゃんが僕らを待ってくれていて、
マイカーで僕らを空港まで送ってってくれると思っとったんやけど、

フアランポーン駅に着いてもりんちゃんの姿はなく
仕方なくナケナシのお金でりんちゃんに電話をかけた

そしたら地下鉄となんやらを乗り継いでどこそこのデパートまで来てほしい、とのこと。



前日の飲みでタイバーツのほとんど消費していた僕は
空港まで行くお金が無く、りんちゃんを頼りにしていたので
地下鉄とかを使ってどこそこの高級デパートまで行った

足りんかった5バーツは藍が補ってくれた







「10時半にデパートで」

と言ったりんちゃんは11時になっても待ち合わせの場所に来てくれず、
焦った






フライトの時間は14時20分。

12時20分には着いておきたいところ。



りんちゃんはマイカーで空港まで送ってくれると言ってくれたので
無事空港までたどり着けるかどうかの心配はなくなったけど、ここからどれくらい時間がかかるかは分からない。



それに加えて僕らは第3国への出国チケットを持っていなかったので
タイを無事に出国できるかどうかっていう心配もあった









僕らは今回タイからネパールに行くんやけど、旅行代理店から

「ネパールから別の国へ出国するためのチケットを購入しておいてください。
 タイ出国の際のチェックインカウンターで必要になります」

と言われていた



でも僕らはそれ(第3国への出国チケット)を購入してなかった

だってネパールの次はインドに行く予定で
インドに行くには飛行機よりもバスで行った方がはるかに安いから。


そんで旅行代理店からは購入しておいてください、と何度も念を押されたけど
実は無くても行けるんじゃないかとふんでおり、購入してなかった




でももしチェックインカウンターで本当にそれが必要ということになれば
僕らはタイを出国することはできない



同じようなことが過去にもあった

香港出国の時は大丈夫だったし
オーストラリア出国の時は大丈夫じゃなかった



だからこれは僕らにとっては大きな賭けであり、
大きな心配事だった




りんちゃんがなかなか来てくれないのとマッチして
僕らの焦り、不安は大きくなっていった






そんな中りんちゃんが
よく似合った白のアセロラに乗って花々しく現れてくれたので
僕の気分は芳香剤のCMのように明るく、爽やかになった



「ごめん、混んでて遅くなっちゃった」

流暢な日本語で僕らに謝り、僕らを拾ってくれた


顔に似合わず走り屋なりんちゃんは混雑した道を抜け出してからは
びゅんびゅんと飛ばし、ちゃんと時間までに僕らを空港に送り届けてくれた


0430a.jpg

0430b.jpg









かなりドキドキな感じで挑んだチェックインカウンターは
フライトの2時間前をきっても一向に開かず、随分と待たせてくれた

でも実際チェックインすると
顔色が悪く、愛想もないスタッフからは「第3国への出国チケット」のだの字も出てこず、
難なくパスすることができた


僕らのあの心配はなんだったんだろうってくらい、いともかんたんな感じだった








「一緒に食事しよう」

と言って下のカフェで待ってくれていたりんちゃんのところに
急いでいき、一緒に空港価格の高いランチを食べた


りんちゃんはアユタヤのThe seven seasで1回一緒に飲んだだけやのに
空港まで送ってくれて、そんでランチまで御馳走してくれて
とってもいい人やなって思った








0430c.jpg

(日本人っぽいかわいい顔をしていて、胸も大きくて、でも細くて、足長くて
 前に通訳の仕事してたから日本語もペラペラで、金持ちで、フェロモンむんむんの
 エロい格好をしている魅力的なりんちゃん)











りんちゃんが帰り、僕らはすぐに荷物検査と出国審査を済ませ、飛行機を待った
すぐに飛行機に乗れるかと思っていたけど、予定時刻が遅れに遅れ結局3時間待って
飛行機に乗った

0430d.jpg

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5時45分頃にようやく離陸。




離陸するとすぐにフライトアテンダントがエプロンをして
なんかバタバタしていた





機内食??


まさかの機内食??




僕らはいつも格安の航空会社を利用しているので
機内食なんてものは食べてない(僕は北京→バンコクの時に食べたけど)から
久しぶりの機内食の予感にテンションが上がった(おまけに腹も減っていた)





食事の前に飲み物は?って聞かれたのでビールを頼んでやった

出てきたのはタイガービール。
これが美味いのなんの

0430h.jpg

0430g.jpg


機内食を食べ終えたあとも高かった(ネパール行きの)航空券の元とってやろまいーと言って
ここぞと言わんばかりにビールを注文しまくってやった(いや、でもすぐに酔っ払っちゃったかな笑)







気持ちよく酔っ払った僕は
そのまま気持ちよーく夢の世界に入っていった







目を覚ましたら次はネパール
東南アジアとはまた違ったアジアの旅が始まる



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    人生を賭けて飛び出した海の向こうで

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